染めのこと

B8F2E181-8C49-47AC-A45B-2D76C6231B48.jpeg

 

「麻ひめ」の染めは、布に刷毛で染料を引いていく「引き染め」とちがい、一反の布地を染料に丸ごと浸して染める「浸け染め」。

温度、湿度、時間を細やかに調整する職人さんの経験と勘が、同じ色でも一つとして同じでない、ひと色ひと色を創り出します。

 

EDE861D3-61DC-4DAF-806F-A686F6F389D7.jpeg

 

麻の染めに適した中性系の直接染料を用いるため、絹に比べると柔らかで落ち着いた発色になる一方、色落ちや色移り、変色や退色をおこしやすくなります。

もちろん、出来得る限りの色止め加工を後処理で施しておりますが、濃く鮮やかな色になればなるほど、その可能性は高まります。

洗濯の際は、他のものと分けて洗ったり、同じ色味のものと一緒に洗うようにする等、ご配慮をお願い申し上げます。

 

このように難しさはあれど、麻のきものの発色はどこか美しく深みがあり、独特の雰囲気をまとっています。

 

「まとうひと時」と同様に、「まとうあと先」もいとおしんでいただき、麻ひめを皆様のお手元で末永く可愛がっていただければ幸いでございます。

 

 

5EDDA950-B3E3-4D20-85F3-365519F31EE2.jpeg

 

染め2.jpeg

 

 

京の麻きもの「麻ひめ」

お問い合わせやお求めについてはこちらからどうぞ。