お手入れのこと

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麻はお家でジャブジャブ洗えていいですよ〜とよく聞くけれど、いざお家で洗うとなるとちょっと勇気がいる…という方、いはりませんか?

麻のお着物を家で洗う時の難関はズバリ三つ、「色落ち」「ちぢみ」「シワ」。

以下の方法で解決です♪

 

まずは「ちぢみ」と「シワ」。

これは、「だら干し」という干し方で解決です。洗濯機でも手洗いでもかまいません。

水で洗い、脱水はしないか、してもほんの少しだけ、水がポタポタ落ちるぐらいの状態で陰干しすると、水の重みでしわがのびてくれます。

また、洗うほどの汚れがないときは、着物ハンガーに干して霧吹きで水分を多めにかけておくと、たいてのシワはとれます。

 

【洗い方:洗濯機の場合】

まず着物をネットに入る大きさにたたみます。70cm×60cmくらいのネットですと、袖畳みにして四つ折にした着物がすっぽり入ります。また、市販の着物専用ネットもおすすめです。ネットが大きいときは、着物が動かないよう粗く縫いとめておくとよいです。

湯を使うと縮むことがあるので、水を使うようにして下さい。アクロンやエマールなど、漂白剤の入っていない中性洗剤を利用し、洗濯機なら弱流水やおしゃれ着洗いという、弱い水流を選択します。シワを作りにくくするために、最後の脱水時間は1分弱くらいにとどめ、ハンガーに干したときに水滴がたれるくらいの絞り具合に仕上げます。

【洗い方:手洗いの場合】

バスタブを使うと便利です。袖だたみにし、シャワーで水を流しながら押し洗いをします。繊維の毛羽立ちをふせぐため、もんだりこすったりしないようにします。汚れがひどい場所は、繊維の方向に沿って押し出すようにして洗ってください。

 

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【乾かし方】

縮みを防ぎ、シワを伸ばすため、「だら干し」がおすすめです。だら干しとは、全く脱水をせずに、またはほんの少し脱水をかけて干す方法で、名の通りだらだらと水が滴ります。過度な脱水で余分なシワがつくのを防げ、水の重みで着物がまっすぐに伸びてくれます。

 脱水後は、着物ハンガーに干して、シワのある場所を両手でたたいてシワを伸ばしておきます。洗濯により若干縮むことがあるので、袖や裾をひっぱって形や長さを整え、ここでしっかり伸ばしておきましょう。退色をおさえるため、浴室や室内、屋外なら日陰に干して下さい。

 このまま完全に乾ききるまで干しておいてもかまいませんし、ニ~三時間後の生乾き段階でいったん本畳みをし、綿布やゴザにつつんで重石をし、数時間放置して水気を抜く方法でもかまいません。その後は再び着物ハンガーにかけ、完全に乾かします。麻は熱で縮むことがありますので、タンブラー乾燥はおやめ下さい。

乾いてから気になるシワがあれば、よく湿らせ、当て布をしてアイロンをかければ大丈夫。

洗濯しそんじて縮んだらかなんわ~というお方は、お仕立て寸法を1〜3%大きめにしておくのもおすすめです。

 

つぎは「色落ち」について。

麻姫は紅型染めや名古屋友禅などと同じく「顔料」で染めを施しています。

酢酸でしっかり色止めをしておりますが、染料に比べると熱や摩擦で若干色落ちがしやすくなりますので、特に最初のお洗濯は他のものと分けて洗うようにし、様子を見てみて下さい。

色落ちはちょっとかんにん…という方は、なるべく薄いお色にされることをおすすめ致します(^-^)

 

「まとうひと時」と同様に、「まとうあと先」もいとおしんでいただき、麻ひめを皆様のお手元で末永く可愛がっていただければ幸いでございます。

 

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京の麻きもの「麻ひめ」

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